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ヨガ講座3(復習) ヨーガと健康

さて、3回目はヨーガと健康についてです。
世界保健機構(WHO)の健康に対する定義は
『健康とは
 ①肉体に病気がない状態だけを言うのではなく
 ②肉体的にも
 ③精神的にも
 ④社会的にも
 ⑤宗教的にも
以上の次元において健やかな状態を言う』
だそうです。
この「宗教的」という言葉は正しくなくて英語ではSpiritualで、訳す適当な日本語がないそう。辞書を引くと 精神の、霊的な、魂の、と出てきます。ここが日本人的には怪しいとして、このWHOの5番目の定義に反対したとのことです。これはなにも宗教に入信するとかということではなく、『私達はなぜここに存在しているのか、私達はどこから来たのか、なぜこの人生を歩んでいるのか』といった事をわかっているということ。自分が如何にしてなぜに今ここに存在しているかという、自己の出自に対してしっかりとした自己認識を得ている事、それが宗教的にも健やかであるということです。ここが一番難しいところですよね。
【出自】出どころ、生まれ。出生と同時に血縁に基づいて制度的に認知・規定される系譜上の帰属。
旧約聖書にも新約聖書にも古事記にもインドのマハー・バーラタにも人間はどのように作られたのかといった事が書かれています。どんな民族でも私たちの出所が書かれています。

西洋医学における健康とは①までです。肉体に病気がない状態を言い、検査して何もなければ健康。なんとなく気分が優れなくて病院に行っても検査で何も出なければ「異常ありません、薬もなしです、お帰り下さい」と帰されてしまいます。しかし病気がなければ健康でしょうか?真の健康な状態とはこの5つ全てを含むもの。

 ヨーガでは、私達は大元につながる生命のエネルギー、大きな存在とつながっていると考えます。エゴで凝り固まっていると「自分だけ」という小さな意識ですが、その意識が広がれば他人、周り、環境、宇宙と意識が広がり、そういった大きなものと結びついていくと精神的に安定します。
ヴィヴェーカナンダ大師は「私達は完全に調和の取れた人格を作るのは難しい。でも知性・感性・ヨーガが揃うことで調和の取れた人格になることを知っている」と言っています。

現代人はストレス社会で生きています。ストレスを感じると人間は交感神経優位になります。そうすると血糖値・呼吸数・心拍数・血圧は全て上昇し、筋肉の硬直を招きます。筋肉が硬くなると血流が悪くなり冷えも招きます。そういったストレス反応は人間が生きていくために必要なものなのですが、その状態がずっと続くと体はその状態が正常だと勘違いし、元の調和状態にもどれなくなり、ついに体はそのバランスを崩し、かかるものが「心身症」です。

心身症とは何か?
 それは単一の病名ではなく、〈身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう。ただし、神経症やうつ病など、他の精神障害に伴う身体症状は除外する〉(「心身医学の新しい診療指針」日本心身医学会・1991年)
精神的に健康な社会人に、ストレスや生活様式の悪影響などが原因となり、さらに各人の体質が絡み合って、さまざまの身体症状が引き起こされたケース、つまり「心の問題で起きる身体の病の総称」です。

いわゆる心身症といわれるものには一般的な病気がほとんど含まれます。
 循環器系:本態性高血圧・心筋梗塞・狭心症など
 消化器系:消化器潰瘍・過敏性腸症候群など
 呼吸器系:気管支喘息、過換気症候群など
 内分泌/代謝系:糖尿病、甲状腺機能亢進症など
 神経/筋肉系:片頭痛、斜頚、チックなど
 皮膚科領域:アトピー性皮膚炎、円形脱毛症など
 整形外科領域:慢性関節リウマチ、腰痛症、全身性筋痛症など
 泌尿器科領域:夜尿症、遺尿症、神経頻尿など
 産婦人科領域:更年期障害、月経痛、月経異常など
 小児科領域:気管支喘息、過敏性腸症候群、神経性食欲不振症など
 耳鼻科領域:メニエール病、アレルギー性鼻炎、吃音など
 歯科/口腔外科領域:顎関節症、三叉神経痛など

ヨーガではパンチャ・コーシャ(人間五蔵説)として人間存在を解説しています。これらが密接に関連して人間が形成されているというものです。肉体次元・生気次元・感情次元・潜在意識次元・そして最も精妙な真我。
フロイトが始めて唱えた潜在意識、これもヨーガの世界では何千年も前から言われて来たことなのですね。ヨーガセラピーでもこの人間五蔵説に基づいて、肉体に関してはもちろん、心や魂の次元の問題にまでも取り組んで考えます。

私達が一番意識しやすいのが呼吸。これは体と心の架け橋です。意識と無意識の架け橋。呼吸が乱れると心も乱れます。また、心が乱れると呼吸も乱れます。普段は無意識で行っている呼吸を意識して呼吸することで、今の自分の状態がわかります。ちょっとほかの事を止めて、ここで深呼吸を3回。
 目を閉じて、ゆっくりと深く呼吸をしてみます。ただ呼吸をすることだけに意識を向けてみます。お腹が膨らんで胸が持ち上がります。それからゆっくりと吐いていきます。胸が楽になり、お腹の力が抜けていきます。
さてどうでしょう?人はこれだけでリラックスしてきますよね。これが瞑想の第一歩になります。

 落ち着いて呼吸をすることで「今・ここ」に意識が集まります。過去のことをあれこれ思い出して後悔したり、まだ見ぬ未来のことを考えて心配したり不安になったり。現代はインターネットなどもあり色々な情報で溢れかえっているせいもあって、私達の思考はいつも絶え間なくフル回転しています。私達の体は常に「今」にあるのに、心だけはいつも過去や未来に飛んでしまっています。心が「今・ここ」を留守にしているとストレスが発生します。ストレスは今この瞬間の喜びを逃がします。
まずは深呼吸。

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ヨガ講座の3回目の授業。ヨガと健康についての勉強でした。。

現代医学によるストレスの説明では、生体に刺激が加わるとその刺激に適応しようとして脳下垂体と副腎皮質に人間に共通の「逃げる」か「闘う」かという反応が生じる事だそうです。例えば血圧・呼吸数・脈拍・血糖値上昇・体液の過剰分泌など。

ストレスを受けた時には体内のホメオスタシス(恒常性)=体が頑張って元に戻そうとする事、が傾きますが通常はやがて安定していきます。しかし「厳しい生存競争」「神経過敏状況」「完全主義」「達成せねばならない目標」など、いつも過度のストレスを抱えた状態=過剰反応、を放置していると体がその状態が正常だと勘違いしてしまい、心身が元の調和した状態に戻れなくなって、かかる病が心身症です。血圧の上昇は高血圧症、血糖値の上昇は糖尿病、筋肉や関節の硬直化は腰痛に、酸の過剰分泌は消化器潰瘍に・・・。

アトピー性皮膚炎などは元々は生まれもってアレルギー体質の人がなるのですが、これ自体は心身症ではなく、それに精神的ストレスが加わった時初めてアトピー性皮膚炎という病気になります。大人で悪化したり良くなったりするものは心が関係しています。生まれ持ったものなので治るかと言うと治らないのです。ですが心の状態が安定して、ストレスを感じなくなって、外から受ける季節的なものなどを受けても体が上手く対処出来るほど体と心が丈夫になると治まってくるそうです。
心身症はストレスマネージメントが出来ない人がなります。心身症患者の性格的特長を挙げると、真面目・仕事中毒・模範的・頑張り屋・人から頼まれると嫌と言えない・自己犠牲的・良い子と表現される性格、まるでこの通りの人はいないかも知れませんが、こうであろうと思う自分はいるかもしれませんよね。当てはまる人は心身症予備軍!心と体は密接に関係しているのですね。こうした心の持ち方までもお手伝いできるのがヨガセラピーです。
「病は気から」
病気は自分の心が作り出した結果だと思う今日この頃です。だから心が変われば病気も治せるはずです。
by yogini_yogini | 2010-06-27 12:04 | yoga講座