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ヨガ講座5 プラーナーヤーマの理論と実習(復習)

1年半ぶりにようやく最新の5回目講座の聴講が出来ましたので記事をUPします。
懐かしの町田の学び舎に3年ぶりに行ってきました。以前は長机で座って講義を聞いていたのですが、なんと今は1人ずつピカピカの机が配備されていて、羨ましい限り。私達は第5期ですがこの6年であっという間に現在は第22期、講座は相変わらず大人気のようです。今回の講義は長澤先生でした。

アーサナについても、私達の代も一昨年の聴講でも載っていなかった、アイソメトリックのアーサナもしっかり写真入りでテキストに載っていました。(最近私のレッスンでも少し取り入れてはいますが)あ~やはりまた最新の授業を受けに聴講に行かなくてはいけません(冷汗)
この日は午後に中間試験を挟んだのですが、急遽試験官の任務を仰せつかり、実技指導の評価をさせて頂きました。皆さんとても勉強熱心、私の担当した6名はテキストを見ずに暗記して指導出来ていました。私達の時はテキスト見ながらやっていた人が大半でしたが(汗)優秀な代で素晴らしいです。

さて、ヨガ講座5回目はプラーナーヤーマの理論と実習。
ヨガでいうプラーナとは「生命エネルギー」のこと。動かない物質にもエネルギーがあります。
プラーナの自由度が増せば増すほど、意識化できる範囲が広がって行き、人間は進化して行きます。ここで言う人間の進化とは、量ではなく質のこともいいます。
私達が目指すのは、ゆったりした専心状態、そして思考作用の停止した止滅状態。それには呼吸が非常に関係します。呼吸が乱れる時は心も粗雑化しています。集中している時(無心)は呼吸も止まったかのような静かな呼吸になっているのを誰しも経験したことがあると思います。

プラーナーヤーマ(呼吸の制御)をすると「心の闇を覆っている闇が取れてくる」とヨーガ・スートラには記されています。そして「何をするのにもくり返しくり返し行いなさい」とも記されています。とてもシンプルですね。「毎日くり返しやったらどうなるのかは、自分が体験して下さい」(長澤先生談)(笑)

木村慧心先生らが、アーサナ(ポーズ)、プラーナーヤーマ、瞑想をして血液中のNK細胞の変化を計測した実験があるのですが、全員プラーナーヤーマではNK細胞がUPしていました。
NK細胞とはガンを殺してくれる免疫細胞です。健康な人でも毎日ガン細胞が出来ているのですが、免疫がこれを殺してくれるのでガンにならずに済んでいます。アーサナ(ポーズ)よりもプラーナーヤーマのほうがNK細胞の数値が上がります。そして更に上がったのが瞑想でした。
ヨガをするとなんとなく気持ちがいい、すっきりする、などといった気分の次元の話ではもうないのです。私達の体の細胞レベルで変化が起こっているのです。それがようやく近年の研究によって明らかになってきました。
「呼吸を制御すること、心を制御すること」がどれだけ自分に影響を及ぼすかをよく知って頂きたいのです。ヨガがはるか昔から伝わってきたのには、経験を通してこういうことがわかっていたからなのです。

「呼吸は人間の機能の中でもっとも重要なものです。呼吸こそ魂と肉体を作るもの」アンドルー・ワイル

ヨガの呼吸法もご参照下さい

****************************************
以下は以前の記事です。(2010.10.24)
実は今回は復習ではありません。この回はどうしても日程が合わず、復習に参加出来ませんでした。唯一以前の資料と大きく今年の講座の資料が変わっていたので楽しみにしていたのですが・・・来年の講座でお勉強するとしましょう。

さて、目には見えないプラーナですが「生気」「エネルギー」などと訳されるこの「プラーナ」とはいったい何でしょう?インドのVYOGA発行のDr.NAGENDRA著「PRANAYAMA The Art and Science」によると

“全創造物の共通した基本構造は、インドの伝統ではプラーナと呼ばれている。自然界のエネルギーはプラーナの粗雑な現れ。プラーナは心と物の架け橋として働く生命原理”
と書かれています。
ストレスによって意思の働きが乱されるとプラーナの働きも乱れ、続いて呼吸作用が不均衡になります。不均衡が生じると生理的機能が乱されて、喘息や高血圧、過敏性大腸炎、偏頭痛、胃酸過多症などの病的状態が生じてきます。

“私達は随意神経系に自分の意思で指示を出して、自分の呼吸を変えることが出来、結果として視床下部が行っている呼吸の自律的コントロールから随意神経系を開放する事ができる。つまり自律神経機能を随意に意識的に、自由に変化させる事が出来る”
簡単な例をあげると、お腹を膨らませて呼吸をするとセロトニンが増えます。セロトニンという物質は心を落ち着かせる働きがあります。ここで大事なのは意識して呼吸をする事です。鼻から吸って鼻から吐く。脳を刺激するのです。

プラーナーヤーマ(呼吸の制御)の目的とは、脳中枢(神経系)が持つ能力をよく理解して、それらの能力を活用して外界からの生気や、内的心理気管である意思や、体内の主生気の働きを制御することです。呼吸を自律的コントロールから意識的コントロールにすることが大事です。最近の研究では脳が意識を生み出すのではなくて、意識が脳の各部分を使っているのではないかと科学者が気づくようになりました。大脳新皮質は思考活動、高級な感情、高い意識をつかさどるところですが、プラーナーヤーマはこの意識を活性化させます。無意識の自動化運動の環を断ち切ると鮮明な意識化を促します。ヨーガにおいては気づきが重要視されます。皆さんもヨーガの呼吸法をして瞑想し、意識が鮮明かつ無心となった経験をお持ちだと思います。日ごろ問題意識を入れておけば無心となった時に答えが「ポン」と出てきたりします。これがヨーガの醍醐味です。

右鼻はスーリヤ・ナーディ(太陽の気道、ピンガラ)と呼ばれ、左脳を活性化し、交感神経を刺激。
左鼻はチャンドラ・ナーディ(月の気道、イダー)と呼ばれ、右脳を活性化、副交感神経を刺激。
これを鑑みてヨーガには色々な呼吸法があります。ヨーガの行法の中には、私たちの体の種々の組織を浄化するいくつものクリヤー(浄化法)があります。それらの全ての行法はすべて、体を綺麗に浄化する方法です。ですから例えば私達が毎日行っている洗顔や歯磨き、入浴などはクリヤーだともいえます。ですがヨーガでクリヤーという場合は、ヨーガ行者が考え出した、体の内部までをも浄化する事を目的とする特別な行法です。

視力に関する浄化法トラータカ、喉から鼻までの気道上部を浄化するネティー、腹筋と消化器を浄化するナウリ・・・など色々な浄化法がありますが、今回は喉から肺までの気道下部を浄化するカパーラバーティをとりあげましょう。
カパーラバーティは吸う息よりも吐く息を意識し、一気にフッと両鼻から音が聞こえる位勢いをつけてお腹をへこませて吐き出します。お腹をゆるめると自然に鼻から息が入ります。最初は1秒間に1回の割合で吐いて吸う様にします。この呼吸法は体が活性化されテンションが上がります。酸素を沢山取り込み体の中を燃やす働きがあり、肺を浄化するので溜まった花粉なども外へ押し出します。しかしどのプラーナーヤーマも気をつけなければいけない事は、好きなだけやらないということです。不必要な酸素を体に取り込みすぎると燃やしすぎるのです。一日中続けていたら体を壊します。やりすぎは禁物です。回数を決めること。このカパーラバーティも同じで、多くて20回で充分です。もちろん寝る前は適しません。

代替医療で有名なアンドルー・ワイル(アメリカの医学博士)が「病気の人の呼吸は浅い。体が悪くて呼吸が良くないならば呼吸を正すことで体が治るかもしれない」として今臨床例を集めているところです。今の医学でも「呼吸をコントロールしている自律神経系と免疫系、内分泌系などが全部連動している」と、この30~40年でわかってきました。全部連動しているのだから、呼吸を調整すれば治せるはずです。

呼吸とはとても大事なのですね。亀などの長生きする動物は呼吸数がとても少ないのをご存知ですか?2,3年の寿命のハムスターは1分間に135回、100歳以上生きるクジラは1分間に3~5回、人間の呼吸は1分間に約18回です。ですからバンバン体に酸素を取り込む事が果たして体にいい事なのか。酸素バーとか酸素が入った飲料が流行りましたが果たして??バンバン燃料を入れてガンガン燃やすストーブとトロ火でゆっくりと燃やす暖炉。お酒や甘いものや動物性のタンパク質や脂、肉が中心の欧米化の食事と日本人の昔から食べてきた山や田畑で取れた野菜や豆などの粗食。体も長持ちさせるにはどうしたらよいか、おのずとわかって来ますよね。イライラ、キリキリ、怒ったり心配したり、過去に執着したり、不満を言ったり、感情の起伏を激しくして、緊張したり焦ったりすることは、ストレスを生み血圧を上げ、心拍数を上げ、呼吸数を上げ、老化を促進しているようなもの。ストーブをガンガン燃やしている状態です。それらは自らの寿命を縮める行為以外の何ものでもないのです。
by yogini_yogini | 2012-04-15 23:41 | yoga講座