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カテゴリ:yogatherapist講座

  • 第7回日本ヨーガ療法学会研究総会
    [ 2009-05-02 17:42 ]
  • ヨガセラピスト講座17 自己免疫疾患とヨーガ・セラピー(2)
    [ 2009-03-04 19:48 ]
  • ヨガセラピスト講座17 自己免疫疾患とヨーガ・セラピー(1)
    [ 2008-12-27 23:18 ]
  • ヨガセラピスト講座16 神経系疾患とヨーガ・セラピー(2)
    [ 2008-12-02 10:33 ]
  • ヨガセラピスト講座15 神経系疾患とヨーガ・セラピー(1)
    [ 2008-11-19 11:45 ]
  • ヨガセラピスト講座13 消火器系疾患とヨーガ・セラピー
    [ 2008-08-24 21:41 ]
  • ヨガセラピスト講座12 リウマチとヨーガ・セラピー
    [ 2008-06-24 21:25 ]
  • ヨガセラピスト講座11 ヨーガカウンセリング
    [ 2008-06-22 23:48 ]
  • ヨガセラピスト講座10 腰痛とヨーガ・セラピー
    [ 2008-03-24 00:38 ]
  • ヨガセラピスト講座8 高血圧とヨーガ・セラピー
    [ 2007-12-30 17:02 ]

第7回日本ヨーガ療法学会研究総会

4月25日、沖縄の宜野湾のコンベンションセンターにて研究総会がありました。
ヨーガセラピスト講座を学んだ私達も口頭でのポスター発表をしましたが、メイン会場では人間発達文化学類教諭の白石豊先生、東北大学加齢医学研究所の川島隆太先生らの招待講演もありました。
川島先生は脳のお話をして下さったのですが、非常に素晴らしいお話を聴くことが出来ました。先生はDSの脳トレ監修で有名なので、世間ではゲームの開発の人か何かだと思われている、とぼやいておられましたが、大変立派な科学者の先生でした。
 講演は「スマート・エイジング」という題で、現在「加齢=老化」としてイメージされてアンチ・エイジングなどといわれますが、アンチ○○などと、アンチの後に来る言葉は悪いものとして考えられるが、エイジング(加齢)は決して悪いものではなく、生まれた時から全員平等に歳を取り、歳を重ねれば知識も知性も高くなるもの。個人・社会が知的に成熟し、賢く歳を重ねて行くのだから「スマート・エイジング」という言い方を推奨するとのことでした。
 先生は認知機能の加齢研究を行っておられます。加齢に伴い、知恵や知識などを必要とする認知活動は向上しますが、記憶、学習、感情の制御や行動の制御をしている脳の前頭前野の機能はヒトの成長が終わった20歳頃から坂道を転がるように低下するのだそうです。60~80歳になるとその働きはなんと小学生1~2年生並み。加齢により失われる認知行動の多くは、この前頭前野の機能低下によるものと考えられるそうで、脳の働きは難しい事を考えるほど良く働き、単純なくり返しをしているだけだと低下するのだそうです。

そして子供の脳機能を良くするためのお話も聞けました。
早寝早起きと朝食が非常に重要だそうです。朝食を摂らないと午前中の脳は働かず、人間の脳は一日のうちで午前中が一番活性化するらしいのです。朝食にはご飯等の炭水化物はもちろん必要ですが、それだけではなく、おかずの種類を多く摂っている子供の学習能力は高いのだそうです。朝食を食べないなどもってのほか!毎日トーストにコーヒーなどではなく、お母さんも手を抜かないように、子供は親を選べません、と。(笑)

筋肉と脳は同じで、鍛えなければ衰えていくそうです。「読み・書き・話す」ことで脳の前頭前野は刺激されます。99歳の認知症の患者に1年間1日10分先生のプログラムのドリルを学習してもらって治り、今では100個の英単語を言えるなど、興味深い例をいくつも紹介されていました。人間生涯学習、なのですよね。そして重要なのは楽しみながら意欲を持って学習すること。私達は若々しい体、ではなく若々しい脳を目指さなくてはいけませんね。







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by yogini_yogini | 2009-05-02 17:42 | yogatherapist講座 | Comments(0)

ヨガセラピスト講座17 自己免疫疾患とヨーガ・セラピー(2)

瞑想やヨガはストレス遺伝子のスイッチをオフにする
『瞑想や祈り、ヨガなどのリラクセーション療法で健康が改善するのはストレスに対する身体反応に影響を及ぼす遺伝子の活性化パターンが変化する。』(オンライン医学誌PLosOne7月2日号より)
詳細はヤフーのヘルスケアのコラムをご参照下さい。

只今最後の卒業論文製作の為、更新が滞っていてすみません。m(__)m
さて、前回の続きです。
2008年7月、上記のような研究の報告がされました。古くからヨーガが良いとされてきたのは、どうも呼吸法とアーサナを一緒にすると免疫系の力が変わるようだ、ということが体験としてわかっていたからです。何となく知られていたものが、今回このような研究がなされ科学的にきちんとしたデータが出て、その効果が立証されたのです。ガンの患者さんにお笑いのビデオを見てもらった後に数値を計るとガン細胞をやっつけるナチュラルキラー細胞がぐーんとUPしているというのも良く知られていることですよね。笑うことによって、脳内の血流が増えるため脳梗塞の予防につながったりもします。

この講座のインドのヴィヴェーカナンダヨーガケンドラのお医者様でもあるDr.ナガラートナ先生もこうおっしゃっています。
「笑いで遺伝子が変わるのなら、悲しみやストレスでも遺伝子が変わるはずだ」
イライラ、くよくよ、不満、不安、あせり、怒り、攻撃・・・自分を傷つけているのは他でもない、私達自分自身の心なのです。

私達は自分の内側のストレスにあまり気付いていません。タバコ、お酒などに頼り、ストレスをごまかし、日々のストレスや心の認知の間違いに向き合わずにいると自分では気づかないうちに徐々に体は悲鳴を上げ始め、腰痛や自律神経失調症、その他多くの病気(現代の病気の殆どが心身症と言われています)になって行きます。一番根本は体ではなく心なのです。お酒や悪い食事、タバコが勝手に私達の口の中に入ってくるわけではなく、自分の手で自分の口に入れているのです。そうしてしまうその原因は全てマインドの問題です。
私達は自分たちが考えている以上に自然に備わっている自己の免疫力があります。自分で自分を治す、これが重要なのです。ヨーガに向いていない人がいます。それは自分で治そうとしない人、高くてもいいからお金を出して1回で治してくれ、という人。私はアーサナの時にいつも、呼吸がどこに入っているのか、指先に血が戻る感覚を感じるかなど、身体のどこが動いているか、を目を閉じて感じることを促します。身体の内分泌系や自律神経の動きを感じること、これはヨーガ・セラピーのアプローチなのです。自分の呼吸にも気づかず、肉体という心より粗雑な部分で自分に気づかなければ、心の動きなど悟れないのです。治す、という事にはまず客観的に正しく見ることが必要です。ヨーガの練習とは心の動きを静めて自分を客観的に見ること、この一言に要約できます。
「YOGAS CHITTA VRITTI NIRODHAH」(ヨーガ チッタ ヴリッティ ニローダ)
                      =心の作用を止滅することが、ヨーガである。

これはヨーガスートラの一番最初に出てくる有名な言葉です。
ヨーガの智慧はストレスを生まない生き方を教えてくれます。
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by yogini_yogini | 2009-03-04 19:48 | yogatherapist講座 | Comments(0)

ヨガセラピスト講座17 自己免疫疾患とヨーガ・セラピー(1)

17回目は自己免疫疾患の癌についての勉強でした。
ガンは2千年前にはなかったそうです。旧石器時代は人は寿命が短く、30歳前には無くなってしまっていました。ですからガンもなかったのです。ガンというのは早く言えば老化の病気。老化により同じものが作れなくなった、細胞のコピー間違いです。異形の細胞が出来てしまい、異形のものというのはどんどん増殖するそうで、それがガンになります。人間が長生きをするようになってきたためガンが起こって来たとも言えるのです。

交感神経が緊張しすぎると顆粒球が増加します。顆粒球は活性酸素を放出します。そのため増えすぎた活性酸素によって組織障害(遺伝子の構造異常=癌化)が起きます。簡単に言うとガンとは活性酸素による害の結果なのですね。古い細胞が死んで、まったく同じ新しい細胞が生まれるのは、細胞の設計図である遺伝子(DNA)があるからです。ところが、この過程で狂いが生じて異形の細胞が産まれてしまう突然変異が起こるわけです。
活性酸素は遺伝子の細胞に傷をつけます。細胞分裂の際に傷が引き継がれる為に異形の細胞が出来、これがガンとなっていきます。

交感神経優位だと活性酸素が沢山出るのをご存知だったでしょうか。活性酸素が沢山出ると老化を進めます。活性酸素が沢山出れば、早く老化し、ガンにもかかる危険が出てくるということなのです。ガンを防ぐには活性酸素をコントロールすることが重要になるのです。ですから交感神経緊張の状態になる有酸素運動などや、カッカして休む間もなく仕事をする・・・とても危ないことなのですよね。

ジキル&ハイドという番組で9月14日にアンチエイジングについて放送されたのをご覧になりましたか?以下その内容です。

「長寿遺伝子」というものが1999年に酵母菌から発見された。ノーベル賞に最も近い研究の一つ。人間の体にも存在し(誰もが持っている)、活性化できれば老化のスピードを遅らせると考えられている。

老化のメカニズム
1 遺伝子は、普段の生活で活性酸素や紫外線の影響を受け、傷つけられる。
2 その遺伝情報が蓄積されていくと、体に様々な障害を起こす。
3 このプロセスを老化という。

長寿遺伝子の働きを「オン」にするための方法とは?
アンチエイジングの第一人者、順天堂大学 白澤卓二教授によると、長寿遺伝子の働きをオンにする方法は、カロリーを制限すること。その理由は・・
1)長寿遺伝子は遺伝子を傷から守る酵素を常に作り出している。
2)この酵素は、カロリー制限により、その働きを促す物質と合体し活動を開始する。
3)すると、遺伝子の連結が強化され、老化の原因とされる活性酸素や紫外線による傷から、遺伝子が守られる。結果、老化のスピードが遅くなる。

長寿遺伝子をオンにするための物質「レスベラトロール」
レスベラトロールとは?
長寿遺伝子をオンにする物質として注目されるポリフェノールの一種。
赤ワインや、野菜や果物(リンゴなど)の皮に多く含まれる成分。
さらに研究が進めば、カロリー制限とレスベラトロールによって、若く健康なまま寿命を100歳までも延ばすことが出来る日が来るかもしれない。
 (以上番組HPより)

「長寿遺伝子」には働いている「オンの状態」と、眠っている「オフの状態」があるそうです。
生活習慣を変えることでその長寿遺伝子のスイッチをONの状態にすることができれば、健康で長生きできるわけです。長寿遺伝子は遺伝子を傷から守る働きがあります。ガンを発生させないようにするためにも長寿遺伝子が大きな鍵となりそうですね。

長寿遺伝子をオンにする食べ方は・・・
1.肉と魚を一日おきに食べる。
2.朝食をしっかり食べる
3.和・洋・中をまんべんなく食べる。
4.炭水化物はあとから食べる。
5.よく噛んで食べる。
だそうです。 

順天堂大学の加齢医学のHPにサルの映像があります。20年間カロリー制限をしたサルとそうでないサルですが、とても同じ歳のサルとは思えないほどの開きがあります。右側のオサルさんになりたくなかったら、今日から腹7分目の食事です!

若さを保つ3つの条件
1)適度な運動
2)健康な食生活(カロリー制限、腹7分目)
3)上手なストレス管理(主体性を持つ/これで良いのだ)

ストレスになるというのは、「させられている」といる思いです。嫁ぎ先で全く違う生活様式を強いられる、会社で嫌な仕事をやらされている、など、主体性を奪われていることです。
ヨーガで考えるてみると、適度な運動はアーサナ。カロリー制限は野菜中心のカロリーを取り過ぎない食事。ストレス管理は「なんくるないさ~(なんとかなるよ)」というまさに沖縄のおばあのようなゆったりしたマインド。イライラ、あくせく、カッカする事は自分の寿命を縮める行為なのです。非暴力、無執着・・・自分自身の心の平安を目指すヨーガの教えはストレスに耐性がついていきます。いわずもがな長寿の人が多い沖縄。昔のヨーガ行者が200歳まで生きた、といった話も本当なのかも知れません。
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by yogini_yogini | 2008-12-27 23:18 | yogatherapist講座 | Comments(2)

ヨガセラピスト講座16 神経系疾患とヨーガ・セラピー(2)

16回目の講座は神経系疾患の続きです。今回はうつ病についてでした。

次にあげる症状が4つ以上がかなり継続的に認められれば「うつ病」が強く疑われます。
ほとんど1日中気分が落ち込んでいる
何に対しても興味も喜びも持てない
食欲がない
3日以上続く不眠
頭の回転が鈍い
理由もなくいらいらする
疲れやすく活力が出ない
やる気が起こらない
些細な事に申し訳ないと悩む
自分は価値のない劣等な人間と思う
根気がない
簡単なことが判断できない
特に朝方に憂鬱
いつもより2時間早く目が覚める
生きていても仕方がないと思う

うつの原因
*遺伝
うつ病が親から子孫に伝達される正確なメカニズムはわかっていませんが、特に再発性のうつ病では遺伝が関係していることが少しずつわかってきました。
もし一卵性双生児の一方が躁病かうつ病にかかっていると、もう一方の兄弟が病気にかかる確率は70%です。しかし、病人の親、兄弟、二卵性双生児、または子供が同じ病気にかかる危険率は15%に減ります。祖父母、叔父、叔母といった二親等になるとその危険率は7%に下がります。一卵性双生児の遺伝子は全く共通しており、兄弟やその他の一親等では半分が同じ遺伝子であり、二親等ではさらに共通部分は少なくなるので、これはうつ病が遺伝に関係していることを証拠立てる有力なデーターです。

*生化学的原因
うつ病にも生化学的障害があることが明らかにされました。セロトニンとノルエピネフリンは重要な生体アミン(科学物質)です。これらの物質は食欲、性欲、渇きといった機能と関係する脳部位に豊富に存在しています。セロトニンは一般的には脳内において抑制機能を持っていますが、この機能障害が、うつ病のイライラとか不安、睡眠障害と関係しているようです。ノルエピネフリンは覚醒剤でハイになった時、脳内の神経細胞から放出されます。正常な状態ではノルエピネフリンは覚醒とか意識とか気分高揚と関係しています。うつ病におけるノルエピネフリンの機能障害は、気力の低下や抑うつ気分を起こします。セロトニンとノルエピネフリンは神経伝達物質と呼ばれています。これらの物質は脳内で1つの神経細胞から他の神経細胞へ電気科学的信号を伝達するメッセンジャーです。神経伝達物質は我々の行動、感情、および思考をコントロールする複雑な科学的作用を引き起こしています。脳内で利用される神経伝達物質の量が少なかったり多かったり、そのバランスが乱れていると、うつや躁の症状が出ます。

*環境的原因
経済的問題、身体の病気、ホルモン、中年の危機、男性性・女性性の役割、そして、性格とか養育とか否定的な思考習慣といった社会心理学的現象がうつ病の原因として挙げられています。
生活の変化、深刻な喪失体験、またはストレス、例えば離婚、親しい人の死、失業、転居といったものがうつの引き金になります。

治療
その原因がなんであれ、うつ病の治療はすぐ始めることが出来ます。長い間うつの症状に悩む必要はないのです。患者の状態、診断や性格により選択されますが、薬物療法、心理社会学的療法、電気けいれん療法の3種類あり、単独または併用されます。治療をすれば多くのうつ病は3ヶ月以内に軽快に向かいます。
うつ患者は自分自身や世間を、そして未来を悪く考えやすい傾向にあります。そして失敗を予測し、他人の行動や考えに対し誤った考え方を持ってしまいます。こうした患者の間違った信念や否定的な思考パターンを修正するように種々な手法を使う認知・行動療法はきわめて有効とされる心理社会学的療法です。

家族や友人がすべきことは
出来る限り普通の人と同じようにつきあう
批判したり非難せず、誤った否定的な考えを指摘する
うつは病気であり苦痛の多いことを教える
微笑んで患者の真面目な努力を讃える
親切な言葉をかけほめる
好意を示す
関心を示し、尊敬し、大切にしている態度を示す
家族や友人はこうした治療の有効性を十分に理解する必要があります。

我々のヨーガの手法でも、ヨーガのカウンセリング、呼吸法やアーサナでの意識化、ヨーガ内観をし、自分の内側に意識を向けることによって、観察や分析をすることが出来るようになると考えています。物事の捉え方、対処の仕方を学び、否定的な思いを認識し、不安は自分が作り出しているものであり、外側から来るものではないという気づきが得られれば、それが長年続いた誤った認知であっても、心の方向転換は可能であると思われます。
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by yogini_yogini | 2008-12-02 10:33 | yogatherapist講座 | Comments(0)

ヨガセラピスト講座15 神経系疾患とヨーガ・セラピー(1)

14回目は論文発表だったため講義はお休みでした。15回目は神経系疾患であるパニック障害と摂食障害についてのお勉強でした。

*パニック障害とは
ある日突然、めまい、心悸亢進、呼吸困難といった自律神経の嵐のような症状と共に激しい不安が発作的に起こる病気です。医師の診断を受けても心体的にはどこも異常な所は発見されません。ですから従来は、専門医からは不安神経症やうつ病と診断されることが多く、一般医からは自律神経失調症、心身症、心臓神経症、過呼吸症候群、心室性頻脈、狭心症、メニエール症候群、過敏性大腸炎、診断されていることが多い状態です。
1960年ごろ、米国のクラインという精神科医が、当時「不安・恐怖反応」と診断していた一群の患者にイミプランといううつ病の薬を投与した所、10人中10人ともいわゆるパニック発作が消えてしまったのを観察しました。これが研究の出発点となり、1980年に米国精神医学会の分類で「パニック障害」という病気としての概念が公にされました。ですから、パニック障害というのはある種の薬が著名に効果を現したことから他の病気から区別された病気です。
 パニック障害は100人に1人くらいの割合で起こる病気です。日本では100万人おり、胃潰瘍と同じ位多い病気です。欧米諸国では男性1人に対して女性2人以上の割合で発症するといわれていますが、日本では男女比はほぼ同じ位の割合で発症しています。発症年齢は男性では25歳から30歳位にピークがあり、女性では35歳前後の発病が最も多くみられています。

*摂食障害
摂食障害は早期に発見すれば予防できたりまたはもっと簡単に治療できます。次のような兆候のある人は摂食障害になるか、もう既になっています。ダイエットは次の2つの摂食障害の発症に大きな役割を果たします。10代の女性と女子大生は特に危険です。摂食障害になる人の90%以上は若い女性です。

神経性無食症
  短期間に著しい体重減少・やせ細ってもまだダイエットをする・体重減少の目標に達しても自分
の容姿に満足せず、肥えていると訴える・隠れ食いを始める・無茶食いをし下剤を使う、など

大食症
  無茶食いを繰り返す(短時間に大量の食物をとる)・食物の体からの排泄を繰り返す(無理矢理の嘔吐、下剤や利尿剤の使用)・薬物やアルコールの乱用がみられ、盗みを繰り返すこともある・憂鬱な状態が多くなる、など

摂食障害の患者のケアをしていくと色々な問題に直面します。その問題の底には情緒的な問題が潜んでいることが明らかになります。そして精神療法が必要になります。患者は自分の病気を理解しそれに立ち向かっていくために、精神科医、心理学者、他の種々の精神保健関係者の色々な治療を受けて心理的なサポートを受ける必要があります。過食症患者には集団精神療法が有効です。彼らは自分のきまぐれ喰い行動が自分だけではないことを知り、大変救われます。もし患者の情動的な問題が家庭問題と関わりがあるならば、個人または集団精神療法にさらに家族療法を加えると効果が上がります。家族療法は患者の摂食障害の原因となっていると考えられる家庭状況を理解させ変更することを助長します。
行動療法、個人精神療法、それに家族療法をあわせて行うことが最も効果的です。行動療法家は食行動の変更に治療の焦点を合わせます。それは好ましい行動に対して報償を与えるか、またはそれをモデルとして行動させます。認知・行動療法家は摂食障害と関係がある歪んだ融通の利かない思考パターンを変更するように治療を進めます。 
 友人、教師、家族、そして医師は、患者の治療開始とそれを持続的に受けるのに重要な役割を担っています。摂食障害とその危険についての知識、励まし、世話、忍耐は患者に助力が得られることを確信させるために必要です。摂食障害に打ち勝つことは簡単ではありません。しかしそれは多くの人に成し遂げられています。

ヨーガの智慧ではどう考えるか
自分というのは体ではなく、体に生命を与える生きたエネルギーであり、体は器であると考えます。魂は体を通して体験していきます。物質(=体)は必ず変化していずれは無くなるものですが、魂は永遠に不滅のものと考えます。
知力を働かせ自分の意識が魂の意識なのか体の意識なのかを区別しなければいけません。
 魂の意識・・・純粋性・平和・幸福・力・智慧・至福・愛  
 体の意識・・・国籍・文化・年齢・性別・職業・地位・家族・宗教・信条・富・所有・人種
体の意識に基づいて考えていると怒り、執着、エゴ、貪欲さ、情欲などを生みます。間違った考え方は習慣化され、意識しないうちに決まったパターンで繰り返されていきます。ヨーガの教えを通して自分の意識のパターンに気づき、知力を正しく働かせ、知力を力強く純粋にすることによって、考えの質を変えることができるのです。自分が気づいた瞬間から変える事が出来るのです。知力=判断、識別、決定 これらを発達させていくことがラージャ・ヨーガです。知力は御者として心という馬を制御する必要があります。

バガヴァッド・ギーターより
人が感覚器官の対象物を思うとき、それらに対する執着が生ずる。この執着から情欲が生じ、情欲から怒りが生ずるのだ。(62節)
怒りから迷妄が生じ、迷妄から記憶の混乱が生ずる。記憶の混乱から智慧の働きが喪失し、智慧の喪失から人は破滅するのだ。(63節)

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by yogini_yogini | 2008-11-19 11:45 | yogatherapist講座 | Comments(0)

ヨガセラピスト講座13 消火器系疾患とヨーガ・セラピー

第13回は消化器疾患について
 消化不良、消火器性潰瘍、過敏性腸症候群などは消化器の病気なので何か食事に問題があるのではと考えたくなります。しかし、胃や十二指腸といった消化器は考えるほどやわな臓器ではないそうです。例えば日に5回も6回も食物が送り込まれたり、脂っこい食物が多量に摂取されても胃は黙々と自分の役割を果たすタフな臓器なのです。
しかしやはり弱いポイントがあります。これらの臓器は全てストレスと大きなかかわりがあります。消火器の大敵はストレス、恐怖や緊張、不安、いらいらと言った心理的な刺激です。ストレスで自律神経のバランスを乱しやすい素因のあるところに、肉体的な疲労や不安・緊張などの精神的なストレスが加わることで症状が起こってきます。

西洋医学では
対症的に薬を使います。最近では消化管の運動を調整する薬もあります。日常生活の不安や緊張が症状の悪化に影響を与えていると考えられる場合には抗不安薬が出されます。

重要なのは、ライフスタイルや生活環境の問題点の改善です。食事のリズムを保ち、過労を避けて、休養と睡眠を十分にとることが有効です。症状が改善してくるには時間がかかるので、じっくりとセルフコントロールしていく必要があります。その途中では症状の完全な消失を求めるよりも、症状がいくらかあってもやっていくという態度がうまく行きます。

ヨーガの手法では
サイクリックメディテーションや瞑想で心理作用のスピードを緩め、心の深い静けさ、休息を感じ、ヨーガ思考で真の幸せや生きる目的などをよく熟考させ、間違った発想、間違った心の癖に気づきそれらを修正して行きます。種々の嫉妬や不安などの感情から受容・感謝・忍耐・服従へと向かわせるのです。
プラーナーヤーマやアーサナでも心身に調和と落ち着きを取り戻すようなものをしていきます。そして意志の力が強まり、自信がつくのです。
 
 心理作用を制御し心の働きを休ませ、脳細胞を休ませてリラックスさせると、心理作用のスピードが遅くなります。すると、何らかの内なる力、自然治癒力、生命力といった自分に備わった内側の高度な能力が蘇るのです。それらは免疫細胞の破壊力を制御できます。リラックスして行動すること、これが一番大事なのです。
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by yogini_yogini | 2008-08-24 21:41 | yogatherapist講座 | Comments(0)

ヨガセラピスト講座12 リウマチとヨーガ・セラピー

 今回はリウマチ(正式名:慢性関節リウマチ)について。20~60歳で発症し、中でも40歳代の人が最もかかりやすい病気で、患者の8割が女性です。リウマチは、微熱、全身倦怠などの全身の前触れがあり、手足の関節の腫れ・痛みから始まり、徐々に対称性に多関節にそれが広がっていくという関節症状が主体の病気です。症状が進むと関節の動きが悪くなり(拘縮)、日常生活に支障をきたすほどになります。
 臓器移植などこんなに医学が進んだ現在でもリウマチの原因はまだよくわかっていません。遺伝やストレスも考えられますが真の原因は明確ではありません。現時点で医療で行えることは、リウマチをなるべく早く発見し、なるべく早く治療を行うことくらいです。リウマチは自己免疫疾患です。自己免疫疾患とは免疫システムの機能の障害です。(免疫システムとは自分のものと自分でないもの、例えば細菌などを区別する、人間にとって最重要な機能。それが間違って作動し、自分で自分を攻撃してしまう免疫異常。リウマチでは自分の関節部分の細胞を異物と認識して攻撃してしまう状態。)
 現代医学ではさまざまな薬物療法や手術療法を使いますがリウマチの完治はできないとされます。患者さんには、治らないからといって悲観したりせず気長に積極的に治療を受ける事によって、この病気と上手につき合って行く事が求められます。
 しかし炎症が続いたり、痛みが悪くなったりしている時は、家庭のこと、仕事のこと、将来の不安など色々考えて精神的に不安定になり、家に閉じこもったりということが起こります。しかしこういった精神状態は免疫力を低下させ、身体の自然治癒能力に悪影響を与えます。冷静に病気を見つめ、いかにしてリウマチと仲良くやっていくかを考え、自分の生活を楽しもうとする心が治療の基本になります。そして関節の機能を積極的によくするリハビリはとても重要です。
 リハビリとしての運動の面でもヨーガ・セラピーが使え、そして心の状態をコントロールすることはヨーガ・セラピーの手法が非常に有効です。ヨーガ・セラピーによって心身への気づきを得て、少しずつ心のスピードを落として行くことが全ての面において良い結果を促します。
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by yogini_yogini | 2008-06-24 21:25 | yogatherapist講座 | Comments(0)

ヨガセラピスト講座11 ヨーガカウンセリング

ヨーガセラピーではただ単にアーサナ(座法)だけを使うのではなく、心理療法士のようなクライアントとの対話が必要になってきます。なぜカウンセリングがヨーガ・セラピー技法なのでしょうか。
 ヨーガの根本が「自分を知る」ということです。波立った感情を静めて自分の呼吸を知る、自分の心身の変化を知る、自分の思考を知る。客観的に自分を眺める。認知すれば気づきが起こります。自分で気づきさえすればあとは方向修正をすればいいのです。人間の脳は精巧なコンピューターですから、間違えがわかったら治そうとします。
 私達ヨーガ・セラピストはこの「本人が気づく」ことをカウンセリングによってもお手伝いをさせてもらうのです。カウンセリング、というと何かかしこまった感じですが、時間を決めたりして行ったりという事をするのではなくても、何かの問題提議をしてそれを瞑想してもらったりしてもいいわけです。ヨガスタジオのヨガのクラスでただアーサナだけをやってハイ終わり、でもそれなりに効果はありますが、今後セラピー的な手法をクラスの中に取り入れる事も重要だなと思っています。自分がセラピーを学んで気づいたのですが、優秀な先生だとこういった手法のエッセンスをクラスの時にそれとなく導入してくれていたりします。
 ヨーガ・セラピーの講座では何かの問題が出され、それについて過去の自分の人生の中でそのような状況があったか、それはいつ、どこで、どのように、その時どう思ったか、それについて今はどう思うか、ということを文字に書き出す宿題が徹底的に出されます。感情的にではなく、自分を冷静に見るという訓練をしているのですね。筋道を立ててきちんと文字に(言葉に)することによって気づきをもたらすのです。
 
 素晴らしい師との出会い、というものは重要です。私は何人かの素晴らしい先生に出会うことが出来たのでヨガの素晴らしさを知りました。でもその逆もあるということです。先日も「1年ヨガをしたけれどつまらなくてやめてしまった」という方がいました。(つまらない!?)とびっくりして、どういうヨガをしていたのか聞いてみたら、ホットヨガの大手チェーン店に通っていたとのこと。あれがヨガだと思われたらかないません。地理的にも通いやすそうだったので、すぐさま私の尊敬するヨガの先生を推薦してしまいました。師との出会いはその人の人生をも左右します。私自身がそうです。師との出会いがなかったら、私はヨガを教えるという事をしていません。
 私がヨガを始めてまだ間もない頃、大好きなオーストラリア人の先生が「この間電車の中でお財布をすられたの。上が開いていたバッグだから気をつけなきゃいけなかったんだけど、電車降りたら無かったの。でも私はそんなに頭にこなかった。ちょっと悲しかったけど、盗った人がそれでハッピーならそれでいいわ。」という話をしてくれたことがありました。それを聞いた時の私の反応は「え~!信じられない!頭くる!なんで先生怒らないの!?」でした。しかし、ヨガの智慧を学び始めた今なら、先生のその考え方が理解できるのです。大事なお財布を盗まれたらそれはショックです。でも、そのことにこだわってずっと怒りをもって嫌な気分で何日も何日も過ごすこともできますが、考え方を切り替えて自分の時間をもっと違う良い使い方をすることもできます。どちらを選ぶのか、その選択は自分がするのです。ネガティブ感情の執着はマイナスのエネルギー以外の何ものでもありません。
こうした考え方を知れば私達の人生はもっと豊かになります。
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by yogini_yogini | 2008-06-22 23:48 | yogatherapist講座 | Comments(0)

ヨガセラピスト講座10 腰痛とヨーガ・セラピー

前回の第9回目は論文発表だったので講義はありませんでした。
さて今回は腰痛。これは現代生活の特徴的な疾病です。4足歩行が進化とともに人間は2足歩行になり、体重の重心が狭い一箇所に加えられる構造になったのです。さらに座りがちな生活、運動不足、柔らかいベッドや枕、姿勢の悪さ、仕事のストレスなどなどが加わってきます。こういった腰痛は生活習慣病、悪い癖が引き起こすものです。背筋が過度に緊張するとそこにストレス、炎症を起こします。そしてこの腰痛は30~50歳の人に多くみられ、あまり高齢で腰痛というのは起こってきません。30~50代というのは一番働き盛り、無理な姿勢をとり長時間仕事をし、競争社会のストレスを受け、それでも頑張ってしまう年齢です。腰痛はストレスに対する身体の抗議の方法であり、全体のペースのスローダウンを要求しているのです。
 ヨーガのアサナでは筋肉の弛緩、筋肉の強化、筋肉の柔軟性の強化を目指します。そして普段から姿勢に気をつけましょう。立っている時の腰椎の椎間板にかかる圧力が100とすると、前かがみになって何か拾うような姿勢は220、座って前かがみになると275まで変化します。PCに向かって前かがみになっていると相当なストレスが腰椎にかかっているのです。今日から背骨を伸ばして座りましょう!姿勢がいかに気分を反映するかも意識してみましょう。落ち込んでいる時は頭は低く垂れがちになって、肩は丸まります。怒ったりイライラしたりすると腰を曲げたりもちあげたりするのに不注意になります。精神的に不調和であれば肉体的にも障害がきます。感情の状態が姿勢に影響することを認識するようになれば、どの様な場合でも、特に注意をはらったり心の衝突を解決することによって腰痛を回避することもできるのです。

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by yogini_yogini | 2008-03-24 00:38 | yogatherapist講座 | Comments(0)

ヨガセラピスト講座8 高血圧とヨーガ・セラピー

 高血圧とは安静時の血圧が正常値よりも高い人のことです。高血圧には40歳前後から徐々に現れる「本態性高血圧」と腎臓の病気やホルモンの異常などの原因から急速に発症する「二次性高血圧」とがありますが、ここでは日本人の高血圧患者の9割を占める本態性高血圧について取り上げます。
 
主な発症原因は持続的なストレス・生活習慣(飲酒・運動不足・肥満・塩分過剰摂取など)・環境からの物理的刺激・遺伝と考えられています。しかし医学的には原因は不明です。一般的に両親とも本態性高血圧の場合、子供の約半数は本態性高血圧になります。ですから遺伝的素因と日常生活上の不摂生は高血圧の発症にそれぞれ半分ずつ寄与していると考えられます。
ただ、これには個人差が大きく、遺伝的素因の関与が圧倒的に大きい患者もあれば、逆に日常生活上の関与が大きく、ライフスタイルの改善だけで血圧が完全に正常化する人も多くいます。
ですから医学的には、治療方法は食事療法、運動療法から始め、効果が見られない場合は薬物療法がとられます。

ヨーガの考え方は、高血圧もストレスが大きく関係しているとしています。大脳皮質の感情野で怒り、恐れ、緊張などのストレスを感じると視床下部では交感神経が刺激され、その結果血管を収縮させるのです。心臓を強制的に収縮させてしまいます。病気のほとんどがストレスから引き起こされるのはもうお分かりいただけたでしょうか。

高血圧の患者の特徴では真面目で几帳面な性格が上げられます。ヨーガ・セラピーではストレスとは心の働きの速さであるとしています。ヨーガ・セラピーでの治療は、サイクリックメディテーションで熟考ー静寂ー休息をし、患者に心の静けさ、深い休息を覚えさせていきます。プラーナーヤーマでゆっくりとした深い呼吸で速い呼吸の制御、交感神経の働きを沈静化します。ヨーガの智慧で否定的な感情を肯定的な感情へ、怒りやいらつきを許しへ、緊張・恐れ・嫉妬・憎しみを受容へ、落胆を自信へと変えていくのです。自分を客観視し意識作用の暴走を止めていくのです。荒れ狂う馬に一緒になってしがみついてはいけません。馬に手綱をかけ暴走を止め、一段高いところから見下ろし行く方向を見定め、ゆっくりとした歩調に戻してやらなければいけません。意識作用の暴走に気づき、それを止めれば体と心は相互関係がありますから呼吸作用の乱れも落ち着き、血圧を高めようとする反応を落ち着かせる事ができるのです。

 YG性格検査(矢田部ギルフォード性格検査)という自分の性質を調べるテストがありますがご存知でしょうか。抑うつ性・回帰性傾向・劣等感・神経質・客観的か・協調的か・愛想・活動性・のんきさ・思考的外向・支配性・社会的外向などが数字で出てきます。私達ヨーガセラピーの受講者も講座初日と半年後でYGを調べました。(班の5人のデータをまとめ、半年間の経過を論文にして来月提出、プレゼン発表という恐怖の難題が控えているのですが)その結果を比べてみると面白い発見がありました。たった半年で自分の性質が変わるとは思っていなかったのですが、同じテストなのに若干結果が変わっていました。特に変化が見られたのは「気分の変化ー著しい気分の変化、驚きやすい性質」の項目でー4ポイントも減っていました。割合にすると5分の1減です。ラジャスが少し落ちついて波立った湖面が少しだけ落ち着いてきたのなら嬉しいことです。たった半年でも確実にヨーガの恩恵が得られていると実感することができました。
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by yogini_yogini | 2007-12-30 17:02 | yogatherapist講座 | Comments(0)